「テニプリ入学試験」を402名が受験、破損したラケットについての記述など超難問50問

「テニプリ入学試験」本試験の様子。(c)ジャンプスクエア/集英社

許斐剛「テニスの王子様」のイベント「テニプリ入学試験」の本試験が、本日11月4日に東京・明治大学中野キャンパスにて実施された。

「テニプリ入学試験」は、ファンのための試験イベント。「テニプリ」にまつわるさまざまな問題が出題され、試験範囲は「テニスの王子様」連載当初から「新テニスの王子様」最新話までの連載20年分だ。参加者は青春学園中等部、不動峰中学校、聖ルドルフ学院、山吹中学校、氷帝学園中等部、六角中学校、立海大付属中学校、比嘉中学校、四天宝寺中学校の全9校から志望校を選択でき、本試験合格者には写真入りの公式学生証が授与される。9月にWeb上にて実施された1次試験には、7000人を超えるファンが参加。その難関を突破した合計402名が、今回の本試験に進んだ。

明治大学という会場も相まって、参加者の間には緊張感が漂う。試験前は参加者各々が、連載20周年記念本「テニプリパーティー」や、これまで発売されたファンブックなどに目を通し復習する姿が見られた。「新テニスの王子様 オフィシャルチャンネル」の「We Love テニプリCH」でもMCを務める金子誠が淡々と注意事項を読み上げ終わると、いよいよ試験のスタート。問題はリスニング問題5問、共通問題35問、学校別問題10問の全50問だ。学校別問題は、それぞれの志望校のものを選択する。試験問題は記述式と選択式で、リスニング問題は楽曲やセリフなどを聞いて答えるという内容で構成された。

試験後は手塚国光役の置鮎龍太郎、不二周助役の甲斐田ゆきによる試験問題の正解解説を実施。これまでの雰囲気とは一転、青学ジャージを羽織った2人が教壇に現れると、和やかな雰囲気で講演会がスタートした。解説にはジャンプスクエア編集部より、「新テニスの王子様」編集担当・服部雄二郎氏も参加。服部氏は週刊少年ジャンプ編集部時代も「テニスの王子様」の担当をしていたという。

最初にピックアップされた問題は「全国大会準々決勝青春学園中等部 vs 氷帝学園中等部シングルス1で、越前リョーマと跡部景吾は壮絶なタイブレークを繰り広げたが、『いったい何処まで続くんだこのタイブレーク』と言われた時点でのスコアを書きなさい。」というもの。1問目にしては難しすぎてここで心が折られた人もいるかもと服部氏が評するほどの難問に、参加者も苦い顔を見せる。正解は「89-89」だが、決着がついた際のスコアは「119-117」。この意地悪なトラップに引っかかってしまった参加者もちらほらいたようだ。

また「全国大会準決勝ダブルス1にて、千歳千里が1ゲーム目を取った際のラリーで、『才気煥発の極み』により千歳千里が予測していた手塚国光とのラリーの球数を答えなさい。」という問題では、問題よりも、なぜダブルスの試合だったのに手塚と千歳の一騎打ちというストーリー展開になったのかという話題に。これには服部氏も許斐の提案する展開に「手塚のダブルスはもう見れないと思い抵抗したんですけど、『いや、手塚はシングルスでしょ』と」と一掃されたことを明かす。また財前光や忍足謙也も試合をするはずだったがなくなってしまったと裏話を披露した。

「ラケットが画像のように破損したのは、どの大会の何戦で、誰と誰の試合か書きなさい。(記入例:関東大会1回戦 河村 隆 vs 樺地崇弘)」という画像付きの問題には、「テニプリ」には破損したラケットが登場しすぎて、特定が難しいことを甲斐田が指摘する。参加者からもさまざまな解答が飛び交うが、正解は「全国大会決勝 手塚国光 vs 真田弦一郎」。服部氏は、見分けるポイントはガットが焦げているところだと解説した。また全国大会のトーナメント表を穴埋めする問題の解説では、決勝で青学が対戦するのは立海と氷帝、どちらがいいかは最後まで悩んでいたと服部氏が明かした。

最後は許斐によるサイン入り直筆色紙などのプレゼント抽選会が行われ、講演会は終了。なお参加者には、小冊子「試験当日の案内」が全員に配布された。中面には許斐、置鮎、甲斐田からのメッセージや、本日の時程、そして9校の学校案内を収録。それぞれの学校のデータや特徴、生徒代表からの一言が収められているほか、制服の夏服・冬服も男女それぞれ紹介されている。